中体連09その3

今日はアリーナへ剣道の応援。
塾生のSe中3年Y君、Si中3年S君の最後の大会。
I中1年K君、N中1年Y君、Si中1年Y君も元気な姿を見せていた。
午前の団体では、Y君、S君の学校とも予選リーグを勝ち抜き
決勝トーナメントに残った。
 
小森.JPG
     面を打ち込むY君

Y君の学校は残念ながらトーナメントの初戦で敗退。
 
優勝候補のS君の学校は順調に勝ち上がり準決勝。
2階の最前列で見ていた私に気づいたS君「えっ、塾長?」
というような一瞬驚きの表情。
私は彼に親指を立ててがんばれよ!と笑うと、
彼もニコッと笑ってピョコンと頭を下げた。
加藤.JPG 
       間合いを詰めていくS君(正面)

準決勝が始まった。
先鋒×、次鋒〇、中堅〇、副将×。
いよいよS君の出番、大将決戦となった。
昨年の中体連2年生、個人戦を制しているS君。
私は勝つことを信じて余裕を持って見ていた。
しかし・・・残念ながら・・・0-1で負け。
それまでの試合の後、防具を持ってすぐに移動して、
余裕の表情を浮かべていたS君、正座のまま下を向いて動かない。
次の3位決定戦では勝って3位となったが、彼の様子がおかしい。
団体戦が終わり、昼食をとりに外へ出る途中、
中3Y君のお父さんとお母さんに会ったので、話をしていた。
すると、いつの間にか2階に上がってきたS君が私の隣に。
私が振り向くと「塾長、すみません」
というや、涙がポロポロ止まらないS君。
「先生に何も謝ることは無いぞ。
 午後からは個人戦があるんやろう。
 終わったことは気にするな。」
汗でぐっしょりぬれた道着の肩を抱いて、ぽんぽんと背中をたたき
「切り替えろ、気持ちを切り替えろ」と言うより仕方がなかった。
しかし、そうとう悔しかったんだろうな。
午後からの個人戦。
S君は順調に勝ち上がり、チームメイトと対戦。
1―1からの面の打ち合い。
3人の審判の手から赤、白違う色の旗が挙がった。
S君は3人の審判の旗の色を首を振って何回も確かめた。
相手の旗の色が2本、自分の色が1本。
面の上からでも「え?」という感じが伝わってきた。
自分の面が入っていたという自信があったのだろう。
面をはずし、防具を持って2回の回廊へうなだれて出て行くS君。
私は少し間をおいて彼を追いかけた。
呆然と一人立っていた彼は、私に気づき顔を上げる。
目を真っ赤にして「塾長、納得いかないです・・・」
と言ったきり、言葉にならない。
私もなんて言ったらいいのか言葉につまる。
「S、お前の剣道人生はこれで終わりか?」
唇をかみ締めて首を横に振るS君。
かける言葉がなかなか見つからない。
「人生思うようにならないことも時にはある。結果が出ないこともある。
 でもな、おまえの剣道はまだまだ続くんやから、な、これからやぞ!」
「はい」という返事が言葉にならず、うなずくS君。
彼の肩を2度軽くたたいて、私はその場を去るしかなかった。
彼の無念さが、私のまぶたをも濡らしはじめていたのを、
見せたくなかったから・・・。
気の利いた言葉をかけてやれなくて、ごめんな。
 
 

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