• 2007.1.6
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久々の休日3

子供をつれて何回かサンピアのアイススケート場に
行ったことがあるが、屋内のスケート場はリンク管理
楽でいいなと思った。
屋外だと天候に、気温に左右される。
定期的に氷上車というのか製氷車というのか
リンクの上を氷を削りながら、後ろから温水
を出して走る車にも何度も乗った。

 気温が高く氷が溶けると、野球のグランドを
ならすトンボに似たもので水のかき出しもやった。
初めはスケートが下手で、アルバイトについて行けず、
夜一人でリンクの上でスケートの練習をした。
水のかき出しは数人で並んでいっぺんにかき出す。
だからスケートが下手だとだめなのだ。
今だから言えるが、忙しいときにはマイクロバスの送迎もやった。
これは普通免許しか持ってない私にとっては、
無免許運転だったんだろうな。
近くの有馬温泉のホテルにも一軒一軒割引券を持って
営業に回った。スーパーの入り口で割引券を配ったりした。

アルバイトの中に、どうも目を離すと仕事はしない、
接客態度もあまりよくないある高校2年生の6人グループ
の女子がいた。
どうやら前年からオッサンに目をかけられており、
おごったところがあったようだ。
他の高校のアルバイトの何人かの子から
私の元に苦情が寄せられ、私は6人に注意した。
しかし、私の目が届かないところでは
態度が改まらなかったようだ。
私はアルバイトのヘッド格の学生に意見を求めた。
彼の意見は、他のアルバイトの子に悪影響を
及ぼすことは必至であると。
私は次のバイト日、やってきた彼女らに理由を説明し、
今日からバイトしなくていい、と6人まとめて切った。

それもまたオッサンは気に入らなかったのだろう、
常務に御注進。するとその日のうちにやってきた。
「6人いっぺんに辞めさせて、バイトは回るのか」
私「しばらくは大変です。しかし腐ったミカンは
早く取り除かないと、まわりの良いみかんまで
腐ってしまいますから」と押し切った。
その後アルバイトの雰囲気が良くなったのは言うまでもない。
また以前は一律だったバイト料も、私の考えで本社の経理の
先輩社員に頼んで個別に上げてもらった。
わずか時給10円、20円ではあるが
「頑張っているからちょっとだけど、バイト料あげといたから」
でずいぶん頑張ってくれた。

初めての雪との格闘、あれは1月のとある日曜日。
仕事を終えて、売り上げを鞄に詰めて、
銀行の夜間金庫に放り込んで帰宅。
近くのお弁当屋さんで買った幕の内を食って、
風呂に入ってビールを飲んでベッドに入ったのが1時前。
忙しい土日を終え、明日はちょいとお気楽月曜日、
と思いながら…ふとカーテンの隙間から白いものが
ちらつくのが見えた。
「?」私は起き上がりカーテンを開けた。
なんと雪が降っている。私の頭の中で
「雪が積もると…営業できない…えっ?」
いっぺんに目が覚めた。
私は着替えると急いでスケート場へ車をとばした。
リンクに雪が積もっている。スケート靴に履き替え、
リンクの雪かき用の大きな取っ手のついた、
鉄のてみのようなもので一人雪かきを始めた。
雪はどんどん積もってくる。
夜中ではアルバイトも呼ぶことができない。
しかしやらなければならない。
氷点下のリンクの上で、私は汗びっしょりになって、
1枚脱ぎまた1枚、私は上半身裸で雪かきをしていた。
疲れて休むとすぐに震えがくるほど体が冷える。
リンクをなん往復しただろうか。
3時半ごろだったか雪がやんだ。
山の中のリンクで、一人真夜中に雲の切れ間に
見えた星は異常にきれいだった。
あのときのキーンと凍った厳寒の空気は忘れられない。
つらいとかしんどいとか全く思わなかった。
「リンクを守らねばならない。クローズにしたくない」
という思いがすべて。
なんとか朝日があがるころには雪かきを終え、
ほっとすると疲れがどっと出て、そのまま開場まで
事務所のソファーで横になった。
パートのおばちゃんに起こされて目覚めたが、
おばちゃん完全にその日は休場だと思って来たそうだ。
私が一晩中かかって雪かきをしたことにびっくりしていた。
以前は、夜雪が降ると、翌日、下手すると2日間は
休場になっていたらしい。

2度目の格闘はその2週間後。 
運悪くまたもや夜。このときも一晩中雪と格闘したが、           降り続く雪に軍配が上がった。
この日はクローズせざるをえなかったが、
客が少ない平日でよかった。
不眠不休で雪かきに追われた。
夕方からはアルバイトも集まり、休場は1日ですんだ。
このシーズン、夜中の格闘は4回あった。
天気予報を見て降りそうだと、
帰らずに事務所のソファーで寝ていた。
営業から仕入れ、リンク、アルバイト管理、
何から何まですべて一人でやった。
いや、やらざるをえなかったのだ。
色々失敗もした。書ききれないこともいっぱいある。
こうして3月の頭にシーズンが終わった。
報告に本社の社長室に行った。
「ご苦労さん、大変やったな。1週間休みとれよ」
緊張感がすーっと解けた。
アパートに帰ると何もする気がない、何もできない、
わけのわからぬ生まれて初めての脱力感に見舞われた。
翌朝起きたとき、冗談抜きに体が動かなかった。
3ヶ月間必死で24時間体制でやってきて、
過去に例がないほどない体力的、精神的にきてたんだろうな。
その後の1週間何をやったのか、私は覚えていない。

休みが明けると夏のプールに向かっての準備が始まった。
余談だが夏のプールにゲストに浅野ゆう子を呼んだ。
さすがにスタイル抜群だったな~。
しかし今のように売れていたわけではないが、
えらくツンとして、私は好きではなかったな。(笑)

あの冬のことを考えると、少々のことは何でもない。
27歳でこんな経験をさせてもらって、                  今更ながらにありがたいことだったと思う。 

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