• 2010.6.14
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動脈瘤手術2

小豆島からフェリーに乗り高松へ。
そして20時過ぎに松山の日赤病院に着く。
玄関に姉が迎えに来ていた。
本来は19時までなのだが、ICUに入れてもらう。
22ヶ月ぶりに見る父。
見るたびに老けていく。
腕に点滴、首には針が刺さったまま。
鼻には酸素を入れる管。
その他、もろもろの管が父の体の周りに。
意識はあったが、うつろ。
私が来たことが分かったようだった。
「ああ、勝か」
起き上がろうとするが、薬のせいかうつろ。
「親父、じっとしときなはい。起き上がらんてええけんな。
 ほんでもよう頑張ったな・・・」
あと言葉が見つからない。
5分くらいベッドのそばにいて、しわの増えたしみの浮き出た
私を育ててくれた年老いた手を握りICUを後にする。
病室で姉と母と話をした。
術後、意識が戻って痛みで父はうなっていたそうな。
母と姉二人ははそれを見て、こんなに苦しんでいる父、
この手術果たしてしたほうが良かったのか?
涙を流しながら話をしたそうだ。
医師の説明書と、承諾書を母から見せてもらう。
心臓から大動脈が降りているが、その先で「Y」の逆の形に
二股になって全身に血液が送り出されるところ、
向かって右の逆Yの下に8センチの動脈瘤が出来ていた。
それだけではなかった。
8センチのすぐ隣に4.5センチの動脈瘤。
よく血管がもっていたもんだと思う。
おまけに脚の付け根の動脈にも。
お腹と脚と2箇所の手術。 
心臓下の逆Y の大動脈だけで5、6箇所の縫合が必要であった。
5時間もかかったわけだ。
みぞおちから下を約30センチにわたって切開。
そこが術後痛かったんだろう。
8センチの動脈瘤。
本当に時限爆弾を抱えているようなもんだったな。
昨日の朝、ICUから病室に戻ることが出来た。
痛み止めのせいか、うとうとしている。
起こすのも気の毒なので、そのまま帰ろうかと思ったら目を開けた。
「無理せんように、ゆっくり治しなはいよ。また夏な」
ふと若かったころの父の姿を思い出す。
「親父ありがとう」心の中でつぶやき、病院を後にして、倉敷に向かった。

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