夢を見た

久々に夢を見た。
僕は(今日はではない)高校に入学したばかり。                   ある土曜日のことだった。

僕の意識には、今の自分と15歳が混在している。
数学の時間で先生が何かを指示して
教室から出て行った後のことだった。

僕は1番前の席で、右には知らない女の子。
左の席は空席で、その後に頭を丸刈りにした                         
野球部らしい生徒が、机の上に弁当を広げ                           昼からの練習に備え?堂々と早弁をしている。

実際の高校時代と同じように、                               
夢の中でも僕はろくに授業を聞いてないので、                            先生の出した指示が分からない。
早弁の左斜め後ろの奴はあてにならないので、
右の席の女の子に聞いた。
何ページ目かの問題を解くように、                                 
との指示だったのだが・・・知らない間にすごい速さで
授業が進んでいたことに、僕は唖然とする。

しばらくは皆問題を解いていたようだが、
先生がいないということで、周りから話し声が。
女の子の中学時代の友達が同じクラスで、
後方の席から横へ来て、3人で話し始める。

隣の女の子はポツッと                                      
「私、東大なんて絶対無理だわ」
「エッ、東大目指してるの?」
「親の希望はね・・・」

授業は午前中で終わり下校する。
僕は自転車にまたがってペダルをこぐ。
「山田君!」と僕を呼ぶ声が。                                 
隣の席の子とその友人だった。
二人とも電車通学だった。
自転車を降りて駅まで一緒に歩く。
 

快晴だった。
4月の初めなのに、初夏の様な汗ばむ暑さ。                         僕は学生服を脱いでYシャツの袖をまくった。
二人ともどうやら午後から予備校らしい。
中学時代は塾に週3回通っていたそうだ。
女の子は言った。
「塾に行かないと勉強する気にならない。
 行ってないと何か不安」
駅に着き、二人は電車に乗った。
僕は線路沿いをそのまま自転車を押して歩いた。
複線の線路はなぜか3本あった。
周りは冬から春へと
模様替えをし始めたばかりの芝で、
ところどころに緑が見え始めてはいるが、
枯れたベージュがまだ全体を覆っていた。
次の駅が見えるゆるいカーブで、                             
は額の汗を手でぬぐい、空を見上げた。
まばゆいばかりの蒼穹には、
太いちぎれた筋のような白い雲が走っていた。

ふと高校時代の恩師O先生のだみ声が蘇る。                        高校3年生の夏休み前のことだった。
「お前らな、予備校なんか行くことないぞ。
 学校でやっとることをきちんとやっとりゃ、
 行きたい大学には行けるはずやぞ」
僕の知ってる限り、その夏予備校へ通った奴は数人。

僕ははるか前方に見える海に視線を落とした。                        汗ばむ肌をなでる心地よい風にのって、                             磯のかすかな香りが僕の鼻をくすぐる。
青い海は眩しいくらい陽光にキラキラ輝いていた。                       
僕は自転車に乗り、海に向かってペダルを踏んだ。


そこで私は目が覚めた。

私の塾の教師、岐阜大学医学部4年のK先生、
岐阜高校の教科書と、指定のいたれりつくせりの                       
テキスト、ワーク類に全部目を通して一言。
「ふ~ん、
これだけのものをきちんとやっとけば、
 みんな東大ですよ」


今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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