• 2006.8.29
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思い出に残る生徒

サマプロ2006の中3講習の最終日の25日、
私は「皆が春に笑えるように、今後ときとして                    きついことを言うことがあるかもしれない」と言った。

その直後、教室にコンパスがないので(誰かが持って帰った)
近くの100円ショップへ買いに行った。
塾を出てすぐに、ポ~ンと後ろから肩をたたかれ
「塾長!」という声とともに自転車が横に止まった。
「長良・至誠館」で3年前の夏期講習中、                     私がど叱った最後の生徒のK君だった。

3年前の春、お母さんが「お兄ちゃんと違って全くやりません。
先生お願いします。万一塾に通わしてもだめだ、                  と先生が判断した時は言ってください」と悲壮な顔してやってきた。
その4年前に卒塾したお兄ちゃんは、ほっといてもやる子だった。
なるほど彼はぼや~っとして、勉強をしなかった。

夏期講習も彼は全く気合が入らない状態。
それまでにも、3回ばかり彼とは塾のあと
教室に残して一対一で話をしていた。
夏期講習も半ばを過ぎた、お盆休み明けのある日、
このへんが限度だろうなと思い、
私は中3の講座が終わった後、彼を残して話をした。

私の話に煮えたやら炊けたやらわからぬ返事をする彼。
業を煮やし、ついに私はバ~ンと思いっきり机をたたき怒鳴った。
「K、お前も男やったら、やるんかやらんのかはっきりせい!
やる気がないんやったら勉強はするな、塾もやめい。
高校も行かんてでええ。先生がお母さんに言ったるわ、
中学卒業したら働け。どうするんや、はっきりせえ!」
彼は私が怒鳴るのをじっとうつむいて聞いていた。
返事がない彼に再度「どうするんや、はっきり言わんかい!」
と再びバ~ンと机をたたいた。(本当はもう少し長く説教した)
ビクッとした彼は顔を上げた。
そして「塾長・・・僕・・・やります」                         
彼の頬を涙が伝って落ちた。


私の肩をたたいた彼は、「夏期講習大変やね」                
私は彼としばし立ち話をした。彼は今、大学を目指し
どうやら頑張っているらしい。別れ間際に彼は
「覚えとるよ、塾長。ド叱られたこと」「そうか。ま~受験頑張れよ」           
彼はうなづき右手を上げて、ペダルを踏み込んだ。             そして振り向きざまに、ニコッと笑い「塾長、ありがとう!」

彼の笑顔の「あ・り・が・と・う」
だから塾はやめられません!?

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