続・クソババア

一昨日、教師についてのことを書いたけど、そんな先生ばかりではなくて、                      しっかりしたすばらしい先生が大勢いるということは事実。
 
毎年4月、お母さん方の話題は「○○先生が担任でよかった」                               「うちの子△△先生が担任、最悪~!」とかでもちきり。

一昨年の娘の担任は「よかった~」の先生だった。                                   生徒に対しての情熱があった。私も何度か話をする機会があったけど、                        体を張ってるってかんじ。「本気」が「熱」伝わってくる先生だった。
カミさんの評は、自分の言葉に責任を持ってる誠実な先生。 
社会科の授業の公害のところでは、自ら水俣まで行き、                                 現地の人のインタビューをビデオに撮り、
また現地の方たちに生徒から手紙も書かせた。
一生懸命が本当に伝わってくる。親としてありがたいと思う。
 
娘が通っている中学校の剣道部の顧問で
生徒指導のF先生、私は好きだな。
高1の息子が中学時代、あまりお世話になりたくない件で、
何度かお世話になったものだ。
担任の先生と一緒に、家にもお越しいただいた。(笑)
話をしていても武道家らしく、本当にビシッとして骨がある。
子どものことを、しっかり考えてくれている。                                            口先だけで、腹の中は自分の保身ばかりの先生に                                          今まで何人か出会ったが、彼は本物だと思う。                                        今は娘が部活でお世話になっている。
安心してお任せできるすばらしい先生だ。
 
私が一番心に残っているのは、
5年生のときにかわってきた袋瀬先生。
隣のクラスの担任で、理科の実験と体育の合同授業が楽しみだった。
最初の理科の時間に度肝を抜かれた。                                            「ここの理科室のビーカーはなんだ、
君らはこのビーカーで水が飲めるか?」 
そう、ビーカーも試験管も決してきれいではなかった。                                  「先生がこれでビールを飲めるくらいに、ピカピカにしとけ!」                                 そしてテスト。
すべて自分で問題を作って、ガリ版でわら半紙に印刷した
教材会社の既製品のテストを
「こんなものはテストじゃない!」と一刀両断。

三角フラスコのことを、いまだに別名で覚えているのも                                                                                    
「これはエルレンマイヤーというオッサンが考え出したから、                                エルレンマイヤーフラスコと言う。
君らも何か作ったら名前が付くぞ。頑張って考えろ!」
と板書しながら振り向きざまにニヤッと笑って教えてくれたから。                  
 
授業中にどういう話題でだったか、友人が「先生の子どもは?」と質問した。                     「今はいない・・・。」「えっ?」
固唾を呑んで次の言葉を待っていた僕らに、先生は静かに話し始めた。
奥さんが運転したいた車が交通事故で、
同乗していた子どもさんともども亡くなったのだった。                                   先生は事故当時のことを、言葉を区切りながら僕らに語ってくれた。                           交通事故の悲惨さ、命の尊さを、そして先生のその後の苦悩を。                            先生の頬を一雫の涙が伝わるのを、信じられない気持ちで見た。                         周りの女の子のすすり泣きの中、僕は唇をかんで天井を見上げた。

極めつけは、当時人口甘味料、チクロ・サッカリンなどが                                                                                                      発がん性があるとの問題で、缶詰が全糖になった時のこと。                                                     ある土曜日の夕方、先生は誰も買わなくて、
ただみたいに安い値段がついた、店先に山積みになっている
人口甘味料入りの缶詰を、袋にいっぱい買ってきた。
たまたま学校に遊びに来ていた僕たちは、
人口甘味料は体に悪いんじゃないか、と先生に言った。
すると「これからもずっと食べ続けるわけやない。
今までずっとみんな食べてきたんやろ。
これから10個や20個食べたからって急に癌になるわけはない。
こんなに安いんやから買わん手はない。
今夜はこれでビールやな。」と豪快に笑い飛ばした。                                       なるほど、そういう考え方もあるのか、と子ども心に感心した。

とにかくこの先生、次は何をするんだろう?
とみんなワクワク期待していた。                                                                                                                                           授業のとき、僕らの目はみんなキラキラ輝いていたにちがいないと思う。                     いつも明るく豪放磊落で、時に熱っぽく、間違ったときにはすぐに平謝り。
雷が落ちる時はみんながビビッた。
僕らの心にビンビン響いてくる先生だった。


                                                                                                                                     

袋瀬先生が赴任して来て、
授業が変わった
運動会も変わった
学校まで変わった。
きっと今頃空の上で、奥さんと子どもさんと一緒に、
できの悪い教え子のことを、当時のように、
豪快に笑いながら見ているんだろうな。

子どもたちは教師のうわべだけの言葉はすぐに見破る。
子どもたちは教師の本気かどうかをかぎ分ける。

私は別に特別なことを願っているわけではない。                                       子どもたちに対して、まともな仕事をして欲しいだけ。
 
本物の先生方には、今後とも頑張って欲しいものだ。

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