• 2008.1.20
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親の心・・・

昨日の朝8時半に、長女を私立高校の
入試へ送っていった事務長から電話。
次女が部活へ行く途中、自転車で事故を起こし、
膝がえぐれて、先生が付き添って
M病院に行ってるから、保健証を持ってすぐに行って!
保健証を持って自転車に乗ってすぐにM病院へ。
待合室に入ると「お父さんですか?」とジャージ姿のS先生。
状況を手短に話してくれた。
金華橋北詰の交差点で、北方向へ下りの自転車の次女は、
歩道橋で見えにくい東南角で、歩道橋の影からひょいと出てきた
自転車の中年男性をよけようとブレーキをかけたところ、
ガードレールと水銀灯の間に膝を突っ込んだらしい。
処置室に入ると、ちょうど院長先生が入ってきたところで、
結構痛みに強い次女が泣いている。
傷を見ると本当にえぐれている。
看護婦さんに廊下でお待ちくださいといわれ外に出る。
S先生にお礼を言って、学校へ帰ってもらう。
麻酔を打っているのだろうか、
すでに縫い始めているのだろうか、
次女の泣く声が止まらない。
子供が怪我をしたり、病気になったりしたときに思う。
この子の怪我、痛みをできることなら代わってやりたい。
全部引き受けてやりたい。
親なら、みんなそう思うだろう。
しばらくして、事務長が来たので代わってもらい
10時からの授業に、後ろ髪を引かれる思いで至誠館へ向かう。
授業を終え、昼前に帰宅して聞くと、骨の寸前までえぐれていて、
中の筋肉をまず縫って、外を縫合したらしい。
そんな状態なのに、学校までの残り半分の道のりを、
次女は血を流し、泣きながら、びっこをひき、
ゆがんだ自転車を押してたどり着いたらしい。
体育館で泣いてる次女を見かねて、
友人が先生を呼んでくれ、
先生がジャージを捲り上げてみた瞬間
「これはあかん!」
その姿を想像するに、なんともいえなくなってしまう。
部活に行かなくては、という思いだけで
学校へ痛みをこらえて向かった娘。
そんなひどい怪我なら家に帰るとか、考えんか?
一途な思いと、なにかしら抜けているところは、
やっぱり自分の娘だ、とつくづく思った。
昨日は痛みでつらそうだった娘も、
今日は松葉杖をついて、移動できるようになった。
足だけでよかったと思う。
そのまま体ごとガードレールを越えて
道路まで飛んでいたら・・・と思うとゾッとする。
今は無事に完治することだけを願っている。
私は生徒に冗談半分で「タイタニック」の
クライマックスの場面を例えに出して話をする。
「あの場面がもし、君とお母さんならお母さんは
『○○、お母さんは生きたい。死んでおくれ~!』
と○○を蹴飛ばして木片にしがみつくと思うか?」
10人に一人くらいジョークで即
「うちのお母さんならやりかねん!」と返す生徒もいる。
私は言う。
「親にとって、自分の命以上に大切なものは子供だ。
先生も君達の頃はわからなかった。人の親になって
初めてわかった。あの場面で君達の親は
100%自分を犠牲にして、君達を助けるために
デカプリオのように海中に沈んでいくだろう」と。
親がどういう気持ちで子供を育てているか、
どういう思いで、お金を出して塾に行かせているか、
少しでもわかって欲しい。
だからそんな話もする。
私には後悔していることがある。
大学の2次試験の面接で「尊敬する人物は?」
の問いに誰だったか忘れてしまったが、
歴史上の人物を答えてしまった。
なぜあの時両親だと言えなかったのか。
今なら間違いなく両親をあげるだろうな。
なぜって?
こんなできの悪い息子を人様の前に、
なんとか出れるように気長に育ててくれたから!?
親の愛って、海よりも深く、宇宙よりも果てしなく、
そして、何も求めることの無い、無償のものだと思う。
・・・五日市剛さんの「ツキを呼ぶ・・・」を読んでいる方なら
私が事務長から電話を受けた直後、何て言ったかお分かりだろう。
       そう 「ありがとう」

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