• 2006.6.22
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講演会

昨日、息子の学校の文化講演会があり、父兄も参加OKとのことで、                         久しぶりに市民会館の大ホールの席に座ってきた。
 
講師は名古屋高検の検事で総山哲氏。
日曜夜の「行列のできる・・・」でおなじみの“法律の母・住田弁護士”
と同期で、友達だとか。
 
法曹界の話から裁判員制度の話。
そして最後に氏が今思っていること。
 
今の受験制度が関係してるのかどうかは
分からないが、と前置きをしてから、
「今の若い人(法曹界の)は活字とか、人のいう事を
すべて鵜呑みにして話をする」とか。
 
これは私が「英駿コース」で言っていることだ。
新聞・雑誌も間違うことがよくある。
いろんな情報を得て、それをよく咀嚼した上で
判断をしなければいけない。                                           様々な情報から自分なりの考えを持つということ。
 
続いて「人の気持ちを考えないで、自分本位に
物事を進めていく傾向がある」
これについて氏は検事としての経験を例えに話した。
 
よくTVで見るように、容疑者を取り調べるとき
机をドンとたたいたりするような乱暴なことは
まずないそうだ。
 
もしかしたら、死刑になるとか、長い懲役になるかもしれない
と思っている容疑者に乱暴に接しても、本当のことを
言ってくれるはずがない。
誠心誠意相手の立場に立って、相手の気持ちを汲んで、                              本当のことを言わないこと(自白しないで否認する事)が                              社会の為に、本人の為によくないことを、
容疑者と真正面から向き合って話すことだ、と言った。
 
ず~っと否認をし続けていたヤクザの幹部が、ふと窓の鉄格子を見て
「検事さん、今大地震が来ても、この鉄筋の部屋なら、我々
二人だけは生き残れそうですね」
「そうかもしれないが、あなたと二人というのは、なんとも・・・」
という冗談とともに、自白してくれたこともあったとか。
 
自分さえよければ、人はどうだっていい。
受験戦争に勝ち抜く事が大事。
活字さえすべて暗記すれば合格への道は近い。
 
ねじり鉢巻をして小学生が「○○合格!ガンバルぞー!」
とか、年末年始のの特訓講習会の光景が、TVで放映されるが、
一生懸命努力することは確かに尊い。
しかし、指導者が、親が、子どもにとって人として大切な、                          必要な事を教えるのを忘れて、この競争社会に、能力主義の世界に                        勝ち抜くことだけに、走ってしまうことはないか・・・と一抹の不安を覚える。
 
日本は他の国に比べて、親子共どもボランティアの参加が
非常に少ない。
高校生の数字であるが
 
現在ボランティア活動をしている(本人)
日本 4.6% 米国 32.0% 中国 27.8%
父親
日本 3.3% 米国 14.4% 中国 22.4%
母親
日本 6.1% 米国 23.3% 中国 20.3%
 
人は他人の助けなくして生きてはいけない。
自分一人では絶対に生きていけるはずがない。
助け合うこと、人を思いやる事が言うまでのこともなく大切。
人間としての喜びって「成功」することにあると思うが、
裏返せばその「成功」とは、人の役にたったという結果では
ないだろうか。
 
総山氏は、その罪を負った人が相応の刑をまぬがれて社会に出ると、                          またやってしまう可能性が高い。
それはその人の為に、また社会の為に絶対によくない。
だから、不当な刑ではなく、相応な刑を科してそれを分かってもらう、
自覚してもらうようにする事が、検事としての仕事の一つでもある、と結んだ。 

夜、息子に「今日の講演会、どう思った?」
「寝とったから、よくわからん」
    ・・・ふ~っ・・・。
 

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