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発達障がいについて

発達障がいは周囲の理解が必要!

発達障がいは、生まれながら脳の発達が通常とは少し異なっているために、幼児期に何らかの症状が現れます。
しかしながら、通常の子どもと大差なく、たいていの場合、育児がうまくいかない程度としか思われず気付かない こともあります。成長するにつれ、子ども自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。
ですが、発達障がいはその特性を本人や家族・周囲の人がよく理解し、その人にあったやり方で日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方を工夫することが出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになります。
 

発達障害の種類

発達障がいはいくつかのタイプに分類されており、自閉症スペクトラム障がい、注意欠如・多動性障がい(ADHD)、学習障がい、トゥレット症候群などが含まれます。
これらは、生まれつき脳の一部の機能に障がいがあるという点が共通しています。
同じ人に、いくつかのタイプの発達障がいがあることも珍しくなく、そのため、同じ障がいがある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという点が、「発達障がい」の特徴といえるかもしれません。
発達障がいの主な種類について解説していきます。
 
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  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)

    症状

    1.他人との社会的関係の形成の困難さ

    他の人と関わら(れ)ない、仲間になれない
    周りの世界に無関心(のように見える)
    協調・共感が出来ない (他人の心の動きを推し量る能力に障害があるため、 相互の人間関係に疎い、 会話やその場の雰囲気を理解出来ない、 冗談を冗談と受け止めず真に受けてしまう、 言外の意味を捉えられない  など、対人関係に問題を生じやすい。)
    視線をそらす
    人の表情や感情を読み取るのが苦手
    【乳幼児期】おとなしい・手がかからない・親への愛着が乏しい・呼んでも振り向かない

    2.言葉の発達の遅れ・コミュニケーション障害

    言葉がない・遅れ(言葉を使って話しかけようとしない)
    オウム返し
    人称代名詞の逆転 (他人のすることを自分の立場に置き換えられずにそのまま真似するため、 手のひらを自分側に向けてバイバイしたり、 自分のことを「あなた」などの二人称で、相手のことを「わたし」などの一人称で呼んだりする。)
    その場にそぐわない言葉、抑揚が無く気持ちのこもらない話し方
    身振りの意味が解からない
    クレーン現象 (何かして欲しい事を言葉で伝えず(伝えられず)、 近くの人の手を引っ張って対象物の所まで連れていく行動をクレーン現象と呼ぶ)

    3.興味や関心が狭く特定のものにこだわる

    想像力の障がいとそれに基づく行動の障がい(反復的で常同的な 言語・行動、こだわり)
    局限した興味や関心、自分のルールを曲げない、柔軟性の欠如
    道順、手順、日課などの決まり事の変更・変化への抵抗
    体を前後に揺すったり、手をヒラヒラ・パタパタ、ぐるぐる回り
    おもちゃ遊びの不適、ごっこ遊びや物まね遊びの欠如
    物への不適切な愛着、特定の物・行動に対する執着
    人が何を考えているのかの推測不能 (他人の心の動きを推し量る能力の障がい)
    の3つの特徴をもつ障がいです。
    自閉症スペクトラム障がいのそのほかの特徴
    視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の反応が独特、一貫性がない(鈍感と過敏)
    おかしな角度からものを見る
    赤ん坊の泣き声など特定の音に耳をふさぐ
    偏食、拒食、(過食)
    臭いをかぐ
    肌触りの好き嫌い
    抱っこ嫌い
    痛みに鈍感
    時刻表やカレンダーなど機械的記憶
    出来ることと出来ないことの差が激しい(能力がアンバランス)
    自傷、他害
    パニック
    多動
    奇声
    睡眠障がい
     

    原因と対策

    自閉症スペクトラム障がいの原因は、親の育て方ではありません。
    生まれつきの脳の構造や機能の異常が原因と考えられています。遺伝や環境、妊娠中や出産時のトラブルなども原因の一つとされていますがはっきりとしたことはわかっていません。

    ですから、「まわりの愛情が足りなくて自閉症になった」とか、「テレビを見せてばかりいたから自閉症になった」とかいうのは間違いです。

    自閉症スペクトラム障害は生涯にわたる障がいです。ですから、現代の医学では残念ながら自閉症スペクトラム障がいは治りません。

    しかし、育て方や教育、療育により、その症状を改善することはできます。
    自閉症の子どもにとってのわかりやすい環境を用意し、今、何をすればいいのかをわかりやすく呈示していくことで落ち着いて暮せるようになってきます。

    また、自分で自分の行動をコントロールする術を身につけていければ、社会に適応して、安定した暮しをおくることもできてきます。

    そのようにして、うまくまわりが本人のために環境を整えてあげ、本人もまわりに適応していければ、障害そのものは「治って」いかないにせよ、社会的には次第に「治って」いくこともできるのではないでしょうか。

自閉症スペクトラム障がいは約500人に1人いると言われています。
症状が軽い人たちまで含めると、約100人に1人いると言われています。
男女比率は4:1で、男性に多く見られます。
遺伝的要因も指摘されていて、自閉症スペクトラム障がい者の近親者では、発生頻度が約5-10倍という統計もあります。
 
  • 注意欠如・多動性障害(ADHD)

    症状

    1.不注意

    ひとつのことに集中するのが難しく、集中力が長続きしません。
    周りの刺激に気をとられやすく、すぐに気がそれてしまいます。
    忘れっぽく、よく物をなくします。
    ●学校の勉強などで、細かいところまで注意を払わなかったり、不注意な間違いをしたりする
    単純な計算ミス、ケアレスミス、文章を書くときに先のことを考えていて字が抜ける、“点”や“はね”など細かいところまで注意を払わない、問題文を最後まで読まない、など。
    ●課題や遊びの活動で注意を集中し続けることが難しい
    途中で注意がそれて投げ出したり、ゲームなどの自分の順番を忘れてしまったりする。
    ●好きなこと、興味のあることなどには集中しすぎてしまい、切り替えが難しい
    話しかけても気づかない、中断するのが難しい、など。
    ●面と向かって話しかけられているのに聞いていないように見える
    自分の好きなことを考えていることが多いためボーっとしているように見える、相手への注意を払わない、他の方向を見る、他の内容の話をする、など。
    ●課題や活動を順序だてて行うことが難しい
    計画が立てられない、いろいろなことに手を出して優先順位がつけられなくなる、課題の手順がわからない、など。
    ●同じことを繰り返すのが苦手
    漢字を繰り返し覚えるなどコツコツ努力することが苦手であったり、面倒くさがって最後までやらず、あきらめてしまったりする。
    ●課題や活動に必要なものをなくしてしまう、忘れっぽい
    上履き、縦笛などを道に忘れてしまう、鉛筆・消しゴムなどを何度もなくす、持ち物の管理ができない、確認をしない、物(宝物なども含め)を大事にするという意識がない、物を置いた場所を覚えていない、部活動の時間を忘れる、部活動があったこと自体を忘れる、など。
    ●注意が長続きせず、気が散りやすい
    音や声などに敏感に反応する、目に入ってきた刺激にすぐ興味を示す、いつもいらいらしている、など。

    2.多動性

    無意識に体が動き、それを抑えられません(体の多動)。
    おしゃべりを自分でコントロールできません(口の多動)。
    ●授業中など、座っているべきときに落ち着いて座っていることが難しい
    立ち歩き、他の子の邪魔をする、気になることがあるとすぐそちらに行ってしまう、自分の思いが先に立つ、座ってはいられても我慢していてつらい、立ち歩きたいのを我慢していてそわそわしているように見える、姿勢が悪い、姿勢の保持ができない、授業中にずっと落書きをしている、など。
    ●遊びや余暇活動におとなしく参加することが難しい
    力の入れ方がわからず過激になる、夢中になりすぎ周りが見えなくなる、場が読めない、すぐにふざける、など。
    ●過度にしゃべる
    一方的にしゃべる、しゃべりだすと止まらない、声も大きい、大人同士の会話に割って入る、話の内容がころころ変わる、先生の話を聞いて自分の頭に浮かんだことをしゃべる、授業中に勉強のこと以外でもそのとき思ったことなどを友達にしゃべり続ける、など。

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    .衝動性

    自分の感情を抑えることが苦手です。
    自分の発言や行動を抑えることが苦手です。
    ●質問が終わらないうちに出し抜けに答えてしまう
    手を挙げるのを忘れる、指名されていないのに答えてしまう、思ったことや知っていることを言わなければ気がすまない、最後まで聞かず思い込みでしゃべることが多い、など。
    ●順番を待つのが難しい
    横から割り込む、待つ時間が長く感じられる、1 番にこだわる、やりたいという思いが強いためにルールを無視してしまう、など。
    ●他の人がしていることをさえぎったり、邪魔したりする
    人が手に持っているものが気になると触らずにはいられない、周りが見えていないため大声で自己主張し、自分が最初にやろうとする、など。
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    原因と対策

    注意欠陥多動性障がいは、先天性の脳機能障がいです。
    短期記憶や注意力、推論、判断、感情の抑制などをつかさどる前頭前野の部分が関係していると考えられていますが、はっきりした原因は、まだわかっていません。
    また、脳内の神経伝達物質や遺伝が関与しているのではないかとも考えられ、研究が進められています。

    注意欠陥多動性障がいを完治する治療法は、まだ見つかっていません。しかし、生活を送りやすくするための治療を行うことで、人との関わりも、本人の負担も軽減されます。

    治療方法は、薬物療法・心理療法・食事療法などがありますが、症状を軽減する環境づくりも大切です。

    薬物療法

    薬物療法により、症状を改善することで、学習や仕事の能力・考え方・行動・他の人との関わり方など多くの面で効果が出てきます。
    主にADHD治療で使用されている中枢神経刺激薬(メチルフェニデートなど)は、ノルアドレナリンとドーパミンの取り込みを抑制することで、神経伝達物質の不足が改善され、ADHDの症状が改善するとされています。
    中枢神経刺激薬の服用で、約80%の人に症状の改善がみられたという報告もあります。

    心理療法

    心理療法には、行動療法・認知行動療法などがあります。
    ADHDの人は、失敗も多く、自己評価の低い人も多くいます。自己評価を高め、心のケアをしていくことは、今後の不安を取り除く面でもとても大切です。

    行動療法

    問題行動を改善するために、実践で身につけます。
    本人の力を引き出しながら、問題行動を良い方向に導いていくのです。
    良く出来たときには褒めてあげることで、本人の自信にもつながっていきます。

    認知行動療法(認知療法)

    ADHDの特性を理解したうえで、問題行動の認知の仕方を変えていきます。
    問題行動をどう捉えるかによって、感情や行動にも変化が現れます。
    そして、感情をコントロールできるようになっていくのです。

    食事療法

    ADHDの問題行動は砂糖や食品添加物の過剰摂取も関係していると考えられています。
    食事療法では、砂糖や食品添加物の摂取をなるべく控えるようにして、バランスの良い食事を心がける治療法です。

    かつては、ADHDの認識がなかったので、親の愛情やしつけ、本人のやる気が原因と誤解されることも多かったようですが、育て方や本人のやる気が原因ではありません。

ADHDの主な症状は「不注意」、「多動性」、「衝動性」で、こうした症状が少なくとも2つ以上の状況(学校と家庭など)であらわれます。
これらの症状のあらわれ方は人によってさまざまですが、そのあらわれ方の違いから「不注意が目立つ群」「多動性・衝動性が目立つ群」「混合群」の3つに分けられます。
 
  • 学習障害(LD)

    症状

    学習障がいは知的な発達に遅れはなく、読む・書くなどの1つまたは複数の分野の理解・能力取得に困難が生じます。
    特定の能力にのみ障がいがあり、他の能力は正常です。障がいのある特定の能力意外は、高い知能を持っている場合もあります。

    例えば、算数の問題は理解でき、計算も他の人より速くできるのに、文章をスムーズに読めなかったり、字をかくことが困難だったりします。
    頭の回転は速く、会話も流ちょうであるのに、読み・書きだけに困難を示すのです。
    また、以下のような症状もあります。

    ①話すこと

    ●抑揚、声のトーンが不自然である
    ●単語を羅列した表現を多用する
    ●発音が不正確である
    ●早口、たどたどしいなど速度に問題がある
    ●言葉に詰まることが多い

    ②ディスレクシア(読字障がい)

    ●読書のスピードが明らかに遅い
    ●同じ行を繰り返して読むことが多い(文章を読んでいるとどこを読んでいるのかわからなくなってしまう)
    ●行、単語を飛ばして読むことが多い
    ●文章の内容を誤って理解していることが多い
    ●よく似た文字が理解できない
    ●字を読むと頭痛がしてくる
    ●逆さに読んでしまう

    ③ディスグラフィア(書字障がい)

    ●読みづらい文字を書く(まっすぐ書けない・文字の大きさを整えられない)
    ●句読点の打ち方が明らかに不自然、理解できない
    ●長い文章を書くのが苦手(作文や日記を書くのが困難)
    ●誤字脱字が明らかに多い
    ●漢字を正確に書くことができない(正しい書き順で書けない、漢字の細かい部分を間違って書く)
    ●黒板の文字を書き写すのが困難
    ●鏡字を書いてしまう。

    ④ディスカリキュア(算数障がい)

    ●分数、小数の大小を理解するのが困難
    ●筆算をしても繰り上がり、繰り下がりを正しく扱えない
    ●簡単な計算を暗算することが出来ない(指を使わなければできない)
    ●複雑な計算式を理解できない
    ●計算問題を解くのに異常に時間がかかる
    ●学年相応の数の表し方や意味を理解するのが困難(二万五十三を253や2053と書く)
    ●学年相応の文章問題を理解できない

    ⑤推論

    ●図形を書くことが困難である
    ●分量の比較が出来ない
    ●長さ、重さなどの単位を上手く扱えない
    ●臨機応変に計画を変更する能力がない
    ●因果関係を理解できず、飛躍した考え方をする
     

    原因と対策

    LDの原因は、脳機能の障がいとされていますが、まだはっきりとしたことはわかっていません。
    親族に学習障がいの人物がいる場合に発症率が向上することから、遺伝的素因が強いと考えられています。
    しかし、他の発達障がいと同じく育て方や環境などによるものではありません。
    LDは知能に障がいもなく、特定の能力以外は正常です。
    そのため、特定の分野においてできないことを「苦手」や「個性」と捉えてしまう場合が多く、対応が遅くなるケースが多いようです。

    また、障害に気付きにくいために、「努力不足」と思われたり、「どうしてできないの」などと言われたりしてしまいます。
    いじめや不登校につながることもあるのです。(二次障がい)
    LDを持っていても、自信を持って学習できるように、適切な支援・理解が必要なのです。

    例えば、ディスレクシア(読字障がい)の治療教育プログラムとしては、文字と音を正確に関連づける治療法が最初に行われます。
    まずはこの技能を習得し、音の節や単語など目標を広げていきます。
    ディスグラフィア(書字障がい)の場合ですと、本人の理解力に合わせて文法を1から覚えさせる、文字のつづりや文章の書き方の練習を継続して行うなどの治療教育が行われます。
    ディスカリキュア(算数障がい)の場合は、簡単な足し算、引き算からやり直し、反復練習を積む治療教育を行うほか、他の分野において十分な結果を出した場合にしっかりと褒めるなど、心理教育を行って精神的な困難を取り除く治療が行われることもあります。

    このように、時間をかけて治療していくと障がいは改善されていきます。

学習障がいとは、基本的には全般的な知的発達に遅れはありませんが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を示すものです。
その原因として、中枢神経系に何らかの機能障がいがあると推定されますが、視覚障がい、聴覚障がい、知的障がい、情緒障がいなどの障がいや、環境的な要因が直接的な原因となるものではありません。
トータルの能力はほぼ問題ないにも関わらず、ある1つの能力だけが極端に劣る…といったアンバランスな能力を示すことが、学習障がいの特徴です。
 
  • トゥレット症候群

    症状

    トゥレット症候群におけるチックとは、突発的で急速な、反復性がある、リズムなくくりかえされる運動、または発声のことを指します。

    4〜11歳頃に発症することが多く、もっとも発症しやすいのは6、7歳。女子よりも男子に多く発症がみられるのも特徴です。チック症の症状は慢性化する場合もありますが、ほとんどが一過性で、年齢を重ねるにつれてチック症が改善するといわれています。
    チック症の症状は、大きく「運動性チック」と「音声チック」に分けられ、それぞれに「単純チック」と「複雑チック」があります。

    運動チック

    ●単純性運動性チック
    まばたき、首振り、顔をしかめるなどがあります。
    ●複雑性運動チック
    物に触る、物を蹴る、飛び上がるなどがあります。
    手にチック症状が現れた場合は、文字を書くのが難しくなるなど、日常に支障をきたすこともあります。

    音声チック

    ●単純性音声チック
    発声、咳払い、鼻鳴らしなどがあります。
    ●複雑性音声チック
    一般的に人前や公共の場でいうことではない汚言症、他人の言った言葉をくりかえす反響言語や、音声や単語の発声をくりかえす反復言語などがあります。

    この「運動チック」と「音声チック」の両方が(同じ時期とは限らず)存在し、一過性ではなく1年以上慢性的に続くのがトゥレット症候群といわれます。
    そして、トゥレット症候群にはしばしば合併症がみられます。
    合併症として多いものには以下のものがあります。

    強迫性障がい

    不安障害のひとつで、不合理であると理解している考えやイメージが自分の意に反してくりかえし浮かび、不安や恐怖を感じます。そして、その不安や恐怖を和らげる行為をくりかえし行ってしまう障がいです。

    注意欠陥・多動性障がい(ADHD)

    発達障がいのひとつで、年齢に見合わない不注意さや多動性、衝動性が原因で日常に支障をきたす状態のことを指します。具体的な行動としては、思いついたことを深く考えず行動に移してしまう、好きなこと以外には関心を示さない、などがあげられます。

    学習障がい(LD)

    知的発達の遅延や身体的な障がいはないものの、読む、書く、計算するなどの学習知識のいずれかが低く、学習に困難を示す子どもの状態を指します。

    不登校

    心になんらかの葛藤を抱えているために、登校ができない子どものことを指します。
    これらの子どもは、自らが動く力や、周囲と関係を構築していく力がやや低い傾向にあります。

    中でも、小児期には注意欠陥・多動性障害が、10歳以降には強迫性障がいが、合併症として多く見られます。
    上記以外にも、衝動性・攻撃性の高まり、自傷・他害行為、睡眠障がい、二足歩行が上手に行えないなどの障がいが見られることもあります。
     

    原因と対策

    原因は完全には解明できていませんが、トゥレット症候群の65~90%に家系発症がみられることから、遺伝的要因があると考えられています。
    また、一卵性双生児の場合、一致率が53%と顕著に高く、二卵性双生児の場合は8%というデータも報告されています。

    さらに、原因として、大脳基底核のドーパミン神経受容体の異常が示唆されています。
    ドーパミン神経とは情動、注意、意欲、報償、依存、歩行運動などをつかさどる重要な神経です。
    このドーパミン神経系の活性低下にともなう受容体の過活動が、トゥレット症候群を引き起こすと考えられています。
    治療方法としては、心理療法と行動療法が用いられます。
    中でも有効なのが、行動療法の一つ「習慣逆転法(ハビットリバーサル法)」です。
    習慣逆転法(ハビットリバーサル法)とは、意識化練習、拮抗反応の学習、リラクゼーション練習、偶然性の管理、汎化練習の5つのステップを用いた治療法で、この5つのステップをマスターすることで症状が大きく改善するとされています。

    また、日常生活に支障をおよぼすほど重症な場合に限り薬物療法が行われます。
    用いられる薬には、ドーパミンの過剰な働きを抑制する「ハロペリドール」などがあります。

    トゥレット症候群の確かな治療方法は確立されていませんが、症状の早期診断、年齢に応じた環境の調整、疾患に対する本人と周囲の理解が大切です。

「トゥレット症候群」とは、首振りや顔をしかめるなどの「運動性チック」と、咳払いや汚い言語を発言する「音声チック」の両方が、同時に存在するとは限らないものの、疾患のある時期に存在したことがある、などを診断基準とする精神神経疾患です。
1885年にフランスの神経科医ジル・ド・ラ・トゥレットによって報告されたことから、トゥレット症候群と名付けられました。
トゥレット症候群は1000~2000人に1人の割合で発症し、男の子の方が女の子に比べ発症率が高いと考えられています。
 
 

発達障がいを抱えるお子様の原因は?~原始反射について~

発達障がいを抱えるお子様は、感覚・知覚・運動において未熟さがあり、そのことで「発達が遅れている」と見られます。
その原因として、原始反射(Primitive Reflex)の残存により、学習や生活に支障をきたす場合が多くあります。
この原始反射を統合し能力を引き出せれば発達の助長につながります。
そのためには身体全体における感覚や運動の刺激が特に重要となります。
その効果が出る大きさや期間は人によってさまざまですが、海外・国内に於ける様々な事例で、原始反射の発達・統合のアプローチによる効果が確認されています。
 

原始反射とは

胎児が生き残り、成長するために子宮内で現れる「反射的(自動的)な動き」です。
脳幹によってコントロールされています。
出生するプロセスに必要で赤ん坊の初期の発達に重要です。
一つの反射が出現→発達→統合(卒業)してまた次に必要な反射が出現する、といったようにドミノ倒しのように順番に、連続的に現れます。
臨界期の子どもが、生き残るために大切な役割を果たします。
 

原始反射の種類

  • 恐怖麻痺反射(FPR)

    恐怖麻痺反射(FPR)の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。

    ストレス耐性が低い
    肌、音、視覚的な変化などへの感覚過敏
    状況が変わったり、驚くような出来事が嫌い
    柔軟に対応できない
    疲れやすい
    すぐに息をつめる(止める)
    人前で恥をかくような状況が怖い
    自己信頼、肯定感が低い
    愛情を受け取るのも表現するのも苦手(本当は好きなのに、「嫌い!」というなど)
    自己否定が強い
    極度な恐れ、被害的な妄想
    新しい活動を嫌う、特に誰かと比較されたり、優劣が出るような活動
    かんしゃくをおこす
    ストレス状況で固まる(考えることと動くことが同時にできない)

恐怖麻痺反射(以下FPR)は、原始反射の中でも最初に現れるもので、妊娠5週目に出現して妊娠9~12週目くらいで統合される反射です。
お腹の中にいる赤ちゃんは、まだ脳とカラダの神経がつながっていないので、自分の意思でカラダを動かすことができません。
ですから、FPRの反射で、お母さんがストレス状態になったりした時に自分の身を守ります。この反射の保持によって、「引っ込み」の癖をもったり、新しい状況で無口になったり、決められた予定が変わったときの「恐れ」など特徴が見られます。
「引っ込み」というのは、静かになる、というだけではなくて、時に金切り声をあげるような反応になることもあります。
 
  • モロー反射

    モロー反射の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。

    突然の音、光、刺激による感覚過敏反応
    新しい状況や活動への参加対応が難しい
    衝動的な振る舞い
    被転導性(思考や注意がそれやすい)
    不安、特に予期不安(未来への不安)
    感情的、社会的な未熟さ
    偏食、食品添加物への過敏
    活動過多(ハイパーアクティビティ)
    ADHD
    副腎疲労症候群、アレルギー、喘息、慢性的な病気

赤ちゃんはびっくりすると、両手をガバッと広げた後、何かに抱きつくような動きをします。こ
れがモロー反射です。
その昔、人間がサルだった頃、しがみついていた母サルから落ちそうになったときにとっていた反応の名残だと考えられているのだそうです。
通常は生後4~6ヶ月程度で無くなる反射です。
モロー反射は、赤ちゃんのいろんな感覚にやってくる大きな刺激によって、引き起こされます。
例えば、大きな音、明るい光、突然荒っぽく触れること、赤ちゃんの身体が突然傾いたり、落とされたりするようなバランスを崩す刺激、などです。
モロー反射は、副腎により引き起こされる、最も初期の「闘争・逃避(闘うか逃げるか)反応」です。この反応によって、「攻撃するか、走って逃げるか」の身体的な準備を行い、もしモロー反射が統合されていないと、「活動過多(ハイパーアクティビティ)」を引き起こします。
副腎は私たちの免疫系システムの中で大きな割合をしめています。
モロー反射によって副腎のスイッチが入りっぱなしになることにより、結果的に、副腎疲労症候群に伴うぜんそく、アレルギー、その他の慢性的な病気を引き起こす可能性があります。
 
  • 吸綴反射

    吸綴反射の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。

    言葉や発音の問題
    飲み込んだり、噛んだりすることが困難
    話しながら同時に手作業することが困難
    書くときに頻繁に舌や口が動く
    噛んだり、話したりするときに、特に手が不器用
    不正咬合Class II (下顎が奥に入っている:受け口の反対)

吸啜(きゅうてつ)反射とは、口の中に乳首や小指を入れると吸う反射です。
これは、おっぱいから母乳を吸い出すために備わっている動きといえますが、眠りながらでも自分の唇をチュチュと吸っていることもあります。
通常は、およそ生後6か月ほどで無くなります。
 
  • 探索反射

    探索反射の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。

    口周りの感覚過敏
    舌が前に突きだしている
    口から食べ物をこぼす、たらす
    話すことの問題
    噛んだり、話したりするときに、特に手が不器用
    ホルモンバランスが悪い

軽く頬に触ったり、唇の端が刺激されると、赤ちゃんは刺激された方に顔を向け、吸うための準備として舌を舐めずるように出します。
この反射は、お母さんのおっぱいを吸うための助けになります。
生まれてすぐにみられ、生後4ヶ月くらいまで続きます。
 
  • パーマー反射

    パーマー反射の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。

    微細運動能力に欠如(手先が不器用)
    不適切な鉛筆握りや手書き能力の不足
    ピアノをひいたり、手作業するときに姿勢が崩れる
    アイデアを紙に書き出すことが難しい(処理に時間が掛かる)
    机やパソコンで作業するとき、姿勢が悪いか、背中に痛みが出る。

パーマー反射は手のひらに何かが触れると、3本の指が手のひらを握るように動きます。
この反射は、受胎して11週経過するころから現れ、生後2~3ヶ月で統合されると言われています。
進化の過程で生まれたばかりの赤ちゃんが、母親にしがみついて落下しないようにする必要があったための運動反応とも考えられています。
野生の子猿が母猿にしがみついている様子をよく見かけます。
この反射は将来ものを「握る(親指と他の指で物を持つため)」ために統合される必要があります。
もし、この反射が保持されたままになると、指や手先だけを動かすような動きの最中に、他の全身の筋肉の働きが弱くなる傾向があります。
文字を書き写すことが苦手になるだけでなく、アイデアを思いつきそれを書き記すといった大切な能力に影響が出ます。
 
  • 足底反射

    足底反射の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。

    歩き方がぎこちない
    走り方が引き用
    バランスが良くない
    靴をはくときに指が巻いているので、靴の脱ぎ履きを学ぶのが困難
    走りながらバランスや身体協調性がいるスポーツが困難
    (サッカーなど)
    歩行や立っているときに、腰に痛みを持ちやすい
    むこうずねが痛い、硬い
    ねんざがクセになりやすい
    暗いところで歩くのが難しい(視覚がバランスをとることの助けになりにくい)

足底反射には新生児プランター反射とバビンスキー反射があります。
パーマー反射と反応が似ていて、足の内側に触ったときに、まるで、触ったものを掴むかのように、つま先が屈曲するか、内側に巻いたようになります。
もしくは、親指が反ったり、足指が開いたりします。生まれてすぐに表れ、生後10ヶ月くらいに消失します。
 
  • 脊髄ガラント/ペレーズ反射

    脊髄反射の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。

    じっと座る能力(もぞもぞ、たえず身体を動かしている「そわそわ落ち着きのない子ども」)
    注意と集中に問題
    ぎこちない歩様
    膀胱コントロール(寝小便が一般的にみられる)
    脊柱側弯症の発展要因
    物を操作するときの不器用さ
    運動やスポーツにおける身体柔軟性や機敏さへの影響
    腰痛や背中の緊張

脊髄ガラント反射は、新生児のとき、腰のあたりの脊椎の片側をなでることで、同じ方のおしり持ち上がったり、同じ側の脊柱が屈曲する反射です。
通称「おもらし反射」と呼ばれることもあります。
赤ちゃんが産道を通るときにおしりが動くことで進むことができるように、誕生のプロセスを助けるために存在しています。
(脊髄ペレーズ反射は脊柱上部にあります)この反射を保持しているとき、脊柱の両側への刺激によって引き起こされる反応の一つが「排尿」「排便」です。
脊髄ガラント反射や脊髄ペレーズ反射を保持していると、学校の椅子の背もたれに触れるような軽い接触によって、いつも自分では意識しないでごそごそと動いていたり、腰のあたりがもぞもぞします。
(布団の)シーツの刺激によって、排尿反射を引き起こしますので、トイレトレーニングのあとでも、おもらしする原因になることがあります。
 
  • 緊張性迷路反射

    TLRを統合することにより、大きく3つのことに進歩がみられます。

    ①机に突っ伏して座る、頬杖をつくようなコトを止める手助けになります。
    ②机で作業するときに集中力が高くなります。
    ③運動や走るときなどの、ぎこちない体の動きが改善されて、全身協調を高めて動くコトを助け、より効率的に動けるようになります。

    TLRの統合によりこういったことに進歩が見られると、運動やスポーツの記録においても自己ベストを更新するようなことは良く起こります。
    緊張性迷路反射の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。

    猫背
    高所恐怖症
    乗り物酔いしやすい
    へなへな、ふらふらしている
    バランス感覚が良くない
    動きがぎこちない
    でんぐり返しが綺麗にできない
    姿勢良く座れない
    方向・空間感覚をつかみにくい(ボールの受け取り、黒板の文字)
    視覚の問題(字が飛び出して見えるなど)
    空間、距離、奥行きやスピード感がつかみにくい
    全身運動の協調性が低い
    机で学ぶときに、読むことを嫌がる、疲れる
    机の前で正しい姿勢を維持することが困難
    本来持っている能力ほどにスポーツのパフォーマンス(成果)が上がらない

緊張性迷路反射(TLR)とは頭の傾きによる反射で、前方と後方と2つあります。
前方は頭を前に傾けた時に、胴体と腕脚が屈曲(曲がる)します。
生後3~4ヶ月で統合します。
後方は頭を後ろに傾けた時に、首、背中、脚の筋肉が緊張して、反り返るようになります。
3歳までに統合します。
TLRの発達は、前庭系システム(バランス感覚と空間の位置感覚を司る)と他の感覚(視覚や固有受容など)が、チームでバランスを取るために必要です。
TLRを保持したままの子どもは、真っすぐと立つこと、安全に歩くことなどの歩き始める時に必要な能力を習得していません。
また空間把握、距離感、深さやスピードなどを掴むのが難しいかもしれませんので、黒板の文字が飛び出して見えたり、ボールを受け取るのが難しかったりします。
 
  • 非対称性緊張性頸反射

    非対称性緊張性反射の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。

    手と目の協調の困難
    文字を書くのが苦手、遅い
    ぎこちない鉛筆の握り
    黒板の文字を写すのが難しい
    読んでいる文字や列をすぐ見失う(どこを読んでいたかわからなくなる)
    キャッチボールが難しい
    正中線をまたぐのが難しい(例えば、右利きの場合、ノートの左側に書くのが困難)
    視覚トラッキングの発達を妨げる(トラッキングは、読んだり・書いたりするときに必要な目の動きのこと)
    バランス感覚が阻害される
    体の左右を別々に動かすことが難しい
    利き手・目・耳が確立しない(学習に大きな問題がでます)
    距離の認識が難しい
    スポーツ全般が苦手
    大人の場合、慢性の肩こりや首の問題を持つ

非対称性緊張性頸反射は、赤ちゃんの頭を左右の一方に向けると、同じ側の腕と足が真っ直ぐに伸び、反対側の腕と足は内側に曲がるように入り込む反射です。
生まれたときには完全に存在(保持)している必要があり、赤ちゃんが自分自身で動いて産道を通ることを手助けします。
ATNRは、腕と頭が関連して動きます。
この「腕=触覚」と「頭=視覚」との関連した動きによって、赤ちゃんは距離感覚を確立し、自らの手と目の協調性を育てます。
この反射が、本来の時期を超えて保持された場合、腕と目(頭)が一緒に動いてしまうので、例えば、黒板を見上げて手元のノートに文字を書く、というようなことが難しくなります。
また、頭を左右のどちらか一方に回すと同じ側の腕や足も同じ方に開くため、バランスや楽に歩くことを妨げます。サッカーのような球技にもその影響は及びます。
ATNRを保持したままだと、手を見たときに自分の意識とは関係なく他の筋肉の働きを弱くしてしまうので、キャッチボールや様々なスポーツ活動の能力に影響を及ぼします。
生まれて間もなくの期間は(正常に)ATNRが働いているので、赤ちゃんが注意をひかれるようなものに何にでも視点が集中します。
このように生まれて間もなくは必要なATNRが、その後も保持されることになれば、大人でも子どもも、自分が注意を向けたいもの以外へ目が移りやすく、気が散りやすくなりえるのです。
(それが原因となりでADHDなどの診断に出会います)
 
  • 対称性緊張性頸反射

    対称性緊張性反射の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。

    赤ちゃんのはいはい時期が通常より遅れる
    手と目の協調の困難
    猿のような歩き方
    筋緊張が低い(特に背筋)ために、机での姿勢が悪かったり、机に倒れこむ
    手元から黒板のように遠くに視点を動かす動作で目が疲れやすい
    黒板の文字を写すのに時間がかかったり、情報の見落としが多い

STNRは、生後8〜11ヶ月の発達過程で見られる反射です。
「はいはい」への踏み台となる重要な反射です。
(脊髄ガラント反射もこのカテゴリーに入ります)
STNRを保持していると、手と目の協調に問題が出たり、猿のような歩き方になったり(肩を丸めて、前かがみになる)、背中の筋肉の緊張度をさげたりして、机に座るときには突っ伏したり、すぐに頬杖をついたりする様子が見られます。

 
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