塾関連

帰ってきた卒塾生

昨夜卒塾生M君が21時半に来塾。
事務長が話をして、私も授業が終わってその中に入る。
なんでも教育実習の前の、ボランティア実習のために
帰ってきたらしい。
彼は小6の夏入塾、中1の途中で退塾した。
後で聞いたが、その後は髪の色が変わり
勉強も全くせず、高校は何とか専願で入った。
彼が高校2年に上がる前だった。
電話があり来塾。
なんでも大学に行きたいと思って
自力で受験する旨を高校の担任に伝えたところ
「お前の学力で合格できるわけがない。
 このクラスで一般受験する奴はいない」
と冷たく突き放されたそうだ。
それはそうだ、彼の学力は中1時点で止まったままだったから。
悔しくて悔しくて、何とか担任を見返してやりたいと思い
学志舎に戻りたいと思ったそうだ。
ちなみに彼は自戒の思いもあってか、
「小学校の教師になりたい。そして子供たちとサッカーをしたい」
と言った。
それからの彼は、その悔しさをばねによく頑張った。
事務長がまず与えたのは、中学の参考書と問題集。
何回も何回も繰り返して彼はやった。
その後担当の家永コーチからも莫大な課題を与えられた。
しかし彼はひるむことなく真剣に向きあった。
200ページの課題を与えられたときには(担当は冗談で言った)
次の授業までに絶対にやってやろうと、前日は徹夜で頑張ったが、
170ページ終了後少し休憩…と、
夜明け前に不覚にもうとうとしてしまった。
結果、帰宅後塾の時間までにやり切れず、
担当コーチに合わす顔がないと、その日は塾を休んでしまった。
その後も彼は死に物狂いで頑張って、志望大学に合格した。
そして大学でも教師になるべく一生懸命に学んだ。
帰郷のたびに何度か報告に来た。
2時間ほど談笑した中で、彼は嬉しいことを言ってくれた。
苦しいことや、つらいことがあった時
9年前の私の「フルマラソン挑戦」の動画を見たそうだ。
(HPにアップしていた)
35キロを過ぎ、フラフラになりながらもゴールを目指す私、
そしてゴールの後、泣きながらのコメントを見ると
「頑張らなくいては!」と自分を奮い立たせるそうだ。
いや~うれしいね。
彼は11半過ぎに
「また来ます!」
と帰っていった。
その後事務長といつものアルコールタイム。
彼女はぽつりと言った。
「いい教師になるね、Mは」
私は笑顔でうなずいた。
そして中学時代の、何ともならんかったMと、
高校の時のまるで別人のような真剣な顔を思い浮かべ、
心の中でつぶやいた。
「あんなどん底を経験したMだからこそ
 どんな子に対しても、本物の教育ができるだろうな」

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