「考える力を養うことで土台がしっかりする」
「考える力を養うことで
土台がしっかりする」

私は昨年ソフトバンクの前監督工藤公康氏の講演会を聞きに行きました。先に講演をされた方の時は、うつらうつらの方、机の下で携帯を触っている人、様々でしたが、氏の講演はジョークを交え、笑いあり、真剣な話があり、参加者の心を完全につかんで寝ている人は一人もいませんでした。

工藤前監督は知っている人も多いでしょう。
現役時代は西武-ダイエー-巨人の3チームでなんと11回も日本一になり、優勝請負人とまで言われました。
また現役実働29年と言う野球界歴代一位の記録を持ち、最優秀防御率4回、最高勝率3回など数々のタイトルを持つ工藤監督。
監督が長く現役を続けてこられたのはなぜだったのか?プロの壁にぶち当たってから、どのように乗り越えていったのか?君たちの普段の生活、学習・部活面でのヒントが満載です!
成果を残すには「自らやる」という気持ちが大切
成果を残すには「自らやる」
という気持ちが大切
ピッチャーは「突っ込むな」とか「後ろに残せ」とか「肩を開くな」というようにコーチから教わるのですが、かなり抽象的です。どこまでが突っ込むことになって、どこまでが残していることになるのか。昔のコーチは安易に「答え」を教えるようなことはしなかったので、結局は自分で研究していくしかありませんでした。だから「学びたい」という欲求が強くなり、それが選手生活を長く続ける原動力になりました。
入団当初は、活躍する場さえありませんでした。プロ野球のレベルは高校時代と全然違っていたのです。その後大きな転機が訪れました。それはアメリカへの野球留学(マイナーリーグ1A、日本の2軍以下)です。


アメリカの若手選手の環境は、日本に比べるとひどいものでした。給料は1日15ドル(約1,700円)。食べるのは毎日ハンバーガーやホットドッグばかり。グローブに塗るクリームも買えませんでした。また同じ部屋に6人ぐらいが雑魚寝して生活していました。日本のプロ野球ならば個室が与えられ、室内練習場もあって、給料も1年間は安心してプレーできるだけもらえる。
入団当初プロは結構厳しい環境だと思っていたのが、アメリカの実情を見て本当は恵まれていたんだと知ったのです。
そして大きな気づきがありました。それは、「やらされている」練習では大きく成長はしないということ。
勉強でも仕事でもそうですが、「やらされている」と「自分からやる」では、成果に雲泥の差が生まれます。
「劣悪の環境だけれど、せっかく来たのだから、アメリカで何かを身につけよう、学ぼう」と気持ちを切り替えて練習するようにしたら、3年目のオフの間で球が10㎞も速くなりました。プロとはいえ、20歳そこそこの青年。少し甘い考えを持っていましたが、アメリカでの体験が大きく私を変えました。この留学がなかったら、29年も選手生活は続いていなかったでしょう。自分が置かれていた環境が本当は恵まれていた、そしてそれに感謝する。そして自分からやってみる。ちょっとしたきっかけで、人は変われるのだと思います。
考えることで根が広がり、教えることで理解が深まる
考えることで根が広がり、
教えることで理解が深まる
自分でよりよい投げ方を会得するに当たっては、雑誌に載っている投球フォームの分解写真を見て研究したり、コーチの「突っ込みすぎだ」といったヒントを元に「なぜ、なぜ、なぜ」と自問自答を繰り返したりしました。教えてもらっているだけでは大きな成長はありませんが、ヒントを元に考え抜くことで、根が広がっていくのだと思います。それがもとで、生体力学や動作解析など、科学的なアプローチもするようになっていきました。
若い時は簡単に上達したいと考えがちですが、物事というのはとても複雑です。1つのことでダメなら、自分が得てきた知識や技術を足したり引いたりしてみる。そうして研究を重ねていくと、コーチの言う「突っ込むな」といった意味が段々と分かるようになっていったんです。自分が理解できれば、今度は人に説明できるようになります。人に説明すると、今度はさらに自分自身の理解が深まるようになる。理解できたことはもったいぶらずに教えることで、自分のためにもあるんだなぁと気づきました。
このように野球に対して貪欲になったのは、小学生の頃から。実は、私は野球というものがあまり好きではなく、どちらかというと嫌いなものを、親から無理矢理やらされていたのです(笑)。だったら早く上手になって、余った時間で遊びたいと考えるようになった。少し動機は不純かもしれませんが、もっと上達したいという気持ちはその頃から持っていましたね。
また、身体が人よりも小さかったのも、奏功したのだと思います。というのも身体が小さいと、人と同じことをやっていては勝ち続けることはできません。だから、自分の力になりそうなことは、なんでもチャレンジしてきました。
「体幹」を鍛えるトレーニングはいまでこそメジャーですが、私は20年以上も前から取り入れています。チャレンジしたトレーニングにはできなかったこと、分からなかったこともありましたが、それは一旦引き出しに入れて、捨ててしまわないことも重要ですね。あとで足したり引いたりするときにその引き出しを開けてみると、思わぬ発見があったりしますから。

以上は生徒編でした。
以下はお父さんお母さんに読んでいただきたい部分です。
以上は生徒編でした。
以下はお父さんお母さんに
読んでいただきたい部分です。

優秀な指導者ほど教わる者の立場で見守る
優秀な指導者ほど
教わる者の立場で見守る
現役を引退してからはさまざまな活動をしましたが、その一つに野球教室があります。ちょっとしたコツを教えてあげると、本人も驚くほどいい球が投げられるようになることがあります。子どもの顔つきが変わるのを見ると、指導するって楽しいなぁとつくづく感じますね。きっと、塾の先生たちもそれがうれしくて仕方がないのだと思います。
コツを教え、いい投げ方を体験させると同時に大切にしているのが、ヒントを与えるということです。さらに大切なことは「こういう場合はどうするの?」と聞いてあげること。聞くことで子どもは子どもなりに考えようとします。
私が長年苦労して見つけてきたことをすぐに体験させてあげることは「もっと知りたい」という子どものモチベーションを高めるのに役立ちます。しかしこれから長く野球をしていくなかで、私がずっと側にいて指導することはできません。そのため、子どもたちに考えさせるということを大切にしてきました。
失敗することもあります。戸惑うこともあります。しかし自分で考えて工夫した結果、うまく投げられたときには、その感覚とそれまでの過程をいつまでも忘れません。
優秀な指導者は安易に「答え」を教えません。アドバイスを求められたときには全部を教えるのではなく、ヒントを与えそしてその行動を見守ります。
私はいろいろなコーチや監督に教わってきましたが、すごいなと思う人ほど教わる者の立場になって指導してくれるんです。教えることは(与える事)は案外簡単です。塾の先生たちも上から教える、のではなく、教わる子どもの立場になって指導されるといいのではないでしょうか。
それは、「させる」のではなく、行動を促すスタンスですね。
また思うような結果が出ない場合、性急に結果を求めず、「見守る」という姿勢も大切だと思います。
分野は違いますが、指導するという点では塾の先生も同じ。お互いに、いい取り組みができればいいですね。
以上塾関係者との対談記事より
いかがでしたか?スポーツでも学習分野でも、何も変わる事はないと思います。せっかく持っている能力を最大限に発揮するには、どうすればよいのか分かったでしょう?
それを踏まえ、さあ、新5年生以上は春休みの計画を立てましょう!
誰にさせられるでもなく、自分で考えた自分だけの計画を立ててみましょう。
皆さんの未来に待っているものは、私たちの年代では考えられない未知の仕事がテンコ盛りです。手を出して待っているのではなく、自分で考えてアクションを起こしてみましょう!
これからの時代を生きる君たちに必要なのは「答えのないところに、答えを出せる力」なのですから。
これからの時代を生きる君たちに必要なのは「答えのないところに、答えを出せる力」なのですから。
塾長 山田 勝登
「何を学ぶのか」も大切だが「どうやって学ぶのか」がより大切である。
何のために今あなたは学んでいるのか、一度考えてみるといい。
おのずと「どうやって学ぶのか」が見えてくるはずだ。
塾長 山田 勝登
「何を学ぶのか」も大切だが
「どうやって学ぶのか」が
より大切である。
何のために今あなたは
学んでいるのか、
一度考えてみるといい。
おのずと「どうやって学ぶのか」
が見えてくるはずだ。
塾長 山田 勝登
春期講習会2023のご案内
長かった冬も終わり春がやってきましたね。
進級・進学を前に、月からの新しい学校生活を待ち遠しく感じている生徒も多いと思います。
学志舎の新年度は春期講習から始まります。今年は春・夏・冬を3部作として考えています。
まずこの春を「助走~十戦八勝の春~」と名付けます。
「助走」の意味はスポーツでは跳ぶ、ボールを蹴る、投げるなどの動作をする前に走って体に勢いをつけること。
それが転じて、事を始める前に上手く行くように準備すること、という意味となります。
今君たちの中で自分を完全にコントロールできる人はいないでしょう。大人だってそうです。
十戦八勝は他人と戦うのではありません。自分との戦いです。
やもすればTV、ゲーム、Line、You tube等であっという間に時間を過ごしている君が、自分と戦う。
また自分の中の悪魔のささやきと戦う。
先送りの悪魔「今日は疲れているから明日にしよう。」なんかが典型的なものですね。
8割の確率はかなり厳しいかもしれません。いきなり完全に勝利しなさいとは言いません。
まずはこの春、自分なりに一生懸命に取り組んでみてください。
「明日やろう」は「バカ野郎」ですよ! 思ったそのとき!!
さて、これを実践し始めた君なら、新しい自分を発見することができるでしょう。「あ、今悪魔のささやきが聞こえた」「バカ野郎にならないぞ!」そんな自分と出会ってください。応援します。
ディスカバリー2023「助走~十戦八勝の春~」いよいよ発進です。
塾長 山田 勝登
※ こちらもお読みください。

3月24日(金)~4月3日(月)
※この期間中、通常授業はお休みです。


フォローデー 4月4日
13:30~17:30
春講テストで、やり残しがある生徒の特別授業日です。(小・中対象)やり切って、新学年に臨みましょう。
該当生徒は呼び出しをいたします。(comiruにて)
学習をして、合格できるようにして参加して下さい。
*既塾生は必修。講習生で課題テストを選択する生徒対象
*塾の提案時間より極端に少ない生徒はご容赦ください。
春期講習会の日程・時間
日程(授業カレンダー)
開催時間


◆ 上記日程/時間帯の中からご希望の時間をお選びいただけます。
◆ 講習会期間で時間が取れない生徒は、ご相談ください。
◆ 受講申込書の締切日は3月14日(火)です。ご協力をお願いします。
◆ 締切日までに提出した生徒で、課題テストをやりきれなかった場合、フォローデイに呼び出します。万一フォローデイで合格しなかった場合、4月度の最初の授業で最終のテストを行います。
◆ 受講申込書のご提出が遅くなりますと、ご希望の時間で組めない場合がございます。
予めご了承ください。
春期講習会 受講料
春期講習会参加者の留意事項
○ 原則として塾生は全員必修となっております。別紙「提案書」をご参照の上、「受講申込書」を3月15日(水)までにご提出ください。
やむを得ない事情で参加できない方は、欠席届を必ず提出してください。
○ 新5年生以上は3月20日までに必ず計画表を提出して塾長・事務長からOKをもらって参加してください。
○ 講習費用は月謝と併せて、3月もしくは4月に一括で引き落としいたします。
○ 講習生におかれましては集金袋にて納入をお願いいたします。
○ 部活動等の時間帯が不明な場合は、とりあえず予定としてコマを押さえ、後に変更をしてください。
○ 遅刻、欠席の際は必ず授業1時間前までにご連絡ください。講習中の欠席は原則講習期間中に行います。
受講最終日等、振替不可能でやむなき場合は4月度の通常授業での振替を行います。
○ 昼休み、および夕方の休憩時間以外での食事(軽食を含む)は禁止です。
○ 昼食、夕食を持参もしくはコンビニなどで購入する生徒は原則教室で食べてください。(原則黙食)
○ 飲み物はジュース類を禁止しております。お茶か水を持ってきて下さい。
○ 塾内では携帯電話の電源を切って下さい。
○ 通塾の際は事故に十分気をつけてください。また自転車は決められた場所に駐輪してください。
○ コンビニなどへの買い物、外出等は、自己責任において行ってください。
≪ご不明な点等ございましたら、どんなご質問でもお気軽にご連絡ください≫
課題テスト 合格90%
・小中学生共通Apal/Bpalテスト・漢字道場
・4年生 県名テスト (平仮名可)
・5年生 県名・県都テスト(平仮名可)
・6年生 〃 (漢字)
・中2・3年生 前学年のチェック・トライテスト・英単語テスト(合格してない生徒)
・中3生は受験対策「くらいむ倶楽部」が始まります
*万一フォローデイで合格しなかった場合は、4月度の最初の授業で最終のテストを行います。