学志舎ニュースレター「銀色の道」

塾長・山田勝登が教育論から最近のトピックスまで、思いのままに語るニュースレターです。
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「銀色の道」のネーミングの由来

このニュースレター「銀色の道」のネーミングの由来は？という質問がありました。
それは私が小学校の低学年の頃「ダークダックス」というコーラスグループが歌ってヒットした曲です。
以下は平成15年に、塾関係の某冊子に私が寄稿した文です。
そのことについて触れていますのでどうぞ。

―銀色の道―より

遠い遠い遥かな道は
冬の嵐が吹いてるが
谷間の春は花が咲いてる
一人ひとり今日も一人
銀色のはるかな道　　　

　　　　　　　　　　　　　
深夜放送を流しながら勉強していた中3の冬、ふと鉛筆を持つ手が止まった。
小学生のころに聞いた記憶がある何やら懐かしいメロディ。
受験を前にした厳寒の冬の夜中、押し潰されそうな重苦しい空気の中で、この歌は私の心の奥底まで深く染み込んできた。
翌日から私は陽水、拓郎、かぐや姫等のフォークソングを聞く合間に、この4人組コーラスのおっちゃん達の曲を聴き、学校の行き帰りにふと気付くとこの歌を口ずさんでいる変な？少年になった。
なぜなら、この歌は受験生だった私の心境そのものだったから。
以来44歳のこの年になっても聞くことがある。

一人一人はるかな道は
つらいだろうが頑張ろう
苦しい坂も止まれば下がる
続く続く明日も続く
銀色のはるかな道

2002年度の教育改悪で、小中学校の学習は、当時（70年代）と比べて時間で3割、内容で5割も削減されてしまった。
いま、子供たちはまさに夜の闇の中に放り出されたといっても過言ではないだろう。
闇の中で子供たちは、どうしていいのか分からずに立ちすくんでいる。
目を一生懸命凝らして周りの様子をうかがっている。
何とか手探りで前に進もうとしている。
我々にできることはロウソクの小さな灯をともし、子供たちの手を取り導いてあげること。
小さな灯でも進む先が少しわかってくると、恐る恐る歩いていた子供たちの足取りは、だんだんしっかりしてくる。
中には逆に我々の手を引き、歩みを速める子供もいるだろう。
そうなれば大丈夫。
灯をその手に渡して自分の足で歩いてもらおう。
我々は漆黒の闇の中で、その後ろをそっとついていく。
はるかに続く道を誤らぬよう。

続く続くはるかな道を
暗い夜空を迷わずに
二人の星よ照らしておくれ
近い近い夜明けは近い
銀色のはるかな道

どんな夜でも必ず朝を迎える。
我々は全力で実行する。
子供たちが自分の力で希望に満ちた夜明けを、光り輝く夜明けを、溢れんばかりの笑顔で迎えられるように。

生徒諸君。
今、君たちの目の前には「有限の時」が流れ「無限の可能性」が広がっている。

青春にチャレンジ！
人生にトライ！

この曲の中でも特に、2番の「苦しい坂も止まれば下がる」と、3番の最後「近い近い夜明けは近い銀色のはるかな道」の歌詞が好きでしたね。
「今止まってはいけない、もうすぐだ、あと少し頑張れば受験は終わる。このまま頑張れ！」と自分を叱咤激励したものです。
今でもこの曲はMP3プレーヤーの中にあって、「高橋尚子ロード」をジョギングするときに聞くことがあります。
何かに迷った時、苦しい時などに聞くと元気が出ます。
そんな思い込めてニュースレター「銀色の道」を、生徒の皆さん、保護者の皆さんにお届けしているつもりなのです。
しかし、読み返してみると、当時（12年前）すでに「自律学習」を意識していたんですね。
子供たちの可能性を信じ、見守ることを大切にしていた。
懐かしい気がします。
今、それに向かって学志舎は全力で進んでいます。